はるさん日記:2001.11

11/2
午後になって時間ができたので、出先からケアホームへと回った。はるさんの顔を見た後、以前から準備をしていたケアプランの自己作成に向けてケアマネージャーさんと打ち合わせをした。我が家の様子を分かってくれているので、いろいろアドバイスをもらったり、情報交換をしたりした。
12月のショートステイとデイケアの空き具合を聞いて、一応の仮予約をお願いした。
11/7
午後3時ケアホームへ。はるさんにおやつのゼリーを介助した。一番先に配ってもらったゼリーだったけど、全部食べ終わったら一番最後だった。
はるさんの機嫌が良さそうなので、ベッドに移す前に散髪する事にした。散髪セットを借りて部屋の鏡の前でチョキチョキ。サッパリ短くカットできました。
以前は、鏡のなかに移る自分を他人と思いこんで話しかけていたはるさんだけど、今は鏡を見ても関心なさそうね。
11/11
久しぶりにお日様が顔を出したので、今日は洗濯物が乾きそう。
午後3時のおやつの時間に間に合うよう、乾いたばかりのはるさんの洗濯物を持ってケアホームへ。着いてみると、はるさんがいつものテーブルの側に姿が見えない。チョットやな予感?
職員に聞いたら、昼ご飯の時激しくむせこんで少しチアノーゼも出て、吸引してもらったとか。 やな予感があたっちゃった。
受付カウンターから一番遠いはるさんの部屋 へ急いでいってみた。上半身を起こしてもらったベッドの上で、すっかり落ち着いた様子だった。今日のおやつも食べたそうなので、まず、安心。「はるさん、大変だったね」と聞いても、特にお返事はなし。まあ、無事だったので良かったです。
数日後に熱がでることもあるので、また、会いに来よう。
11/13
むせこんだあとのはるさんが心配だったので、長男に車の運転をしてもらってケアホームへ行ってみた。ちょうど午後の休息時間ではるさんはベッドで休んでいた。「はるさん、具合はどう?」「あまり良くないんだよ」と答える割には顔色も良い。入浴ができたので体調が良いって事ね。
しばらくの間話しかけていると、はるさんも何やらおしゃべりしてくれる。なに言っているのか良くわからないけどネ。途中「早く行きな」と言われ(そこだけ聞き取れた)、あとは鼻歌を歌っていた。はるさんは歌もお得意です。
昨日、市役所でケアプランの自己作成についても説明をしてもらった。 以前からお願いしていた自己作成に対応するマニュアルが出来たのだ。やっと実現する。そのことをケアマネージャーさんに報告しようと思ったけど不在だったので、明日また来よう。ケアホームの皆さんが応援してくれているので、心強い。12月から自己作成だー。
11/14
坂戸市からもらった「居宅サービスを自己作成する方へ」の資料を見ながら、ケアマネージャーさんと自己作成の流れを確認しあった。これからはケアマネとしてではなく、アドバイザーとしてのお付き合いになるわけだけど、「新しいことを一緒にできてワクワクしますね」と言ってくれて、書類の書き方など教えてもらった。12月のショートステイやデイケアの予約もできたし、順調に運んでいます。
はるさんも、おやつのプリンとお茶ゼリーを全部 食べて元気!
フロアで知り合いのTさんと鉢合わせ。お互いに「え、なんでここにいるの?」とビックリしあった。
Tさんはつい2〜3日前から働き始めたそうだ。大変なお仕事だけど頑張ってくださいね〜。
11/18
ケアホームについたのは3時過ぎになってしまった。はるさんのおやつの時間が終わっちゃったカナと思いながら、自転車のペダルをこぐ。1階の事務所カウンターで12月のデイケアとショートステイのそれぞれを確認。これで来月の介護保険のサービスも安心だわ。
2階に上がっていったら、はるさんはおやつも終わり、ベッドに移り眠っていた。
11/23
今日は、昼過ぎまで西部地区合唱祭に参加。私たちのグループの出番は8分間だけど、それなりに一生懸命歌いました。ドキドキ!!の本番でした。(この緊張感がたまらない?)
その後、他の用事に回ったあとで、ケアホームへ行き、自己作成切り替えに伴う契約書の確認などをした。夕食の時間になったので、はるさんの食事介助をした。飲み込むのが遅いので、とっても時間がかかるが、それでも結構ご機嫌よく、全部食べられた。
12月も間近で、暗くなるのが早い。夜道を、自転車こぎこぎ帰宅した。
11/24
土曜休日の夫と買い物に。たまにはデート。ところが…
午後3時ころケアホームから電話があり、はるさんが昼食で具合が悪くなったとのこと。最後の一口が気道に入り、一時呼吸が止まったそうだ。すぐに処置してもらい、呼吸も戻り、酸素吸入や点滴で落ち着きを取り戻したそうだけど。
もうビックリ!!一時はチアノーゼも出たそうで危ないところだった。だんだんに飲み込みが出来なくなって来るんだなぁ。
11/25
昨日の誤嚥の影響が心配だったけど、はるさんはすっかり落ち着いて寝ていた。いっしょに行った夫ともどもホッと一安心した。
職員の方たちから、昨日の様子を詳しく聞くことができた。今までもむせ込みがあったけど、さらに飲み込みが悪くなってきているので、 これからの事が心配。家にもどってからのことを考えて、対処方法を教わった。吸引器も必要かな。
午後は、全国マイケアプランネットワーク設立総会のため池袋へ出かけた。終わったのは夕方だったけど、池袋の近くで一人暮らしをしている母の所へ立ち寄った。こちらは喜寿を過ぎても元気で暮らしているので、当分は安心のような気がしている。
11/28
今日はどうしてるかなと心配しながらケアホームに行ったけど、けろっとした顔でいつもどおりのはるさんだった。誤嚥さえなければどうってことないのだけれど。
ケアホームへ様子を見に行った帰り道、ちょっと遠回りをして、訪問看護ステーションに寄った。はるさんが定期的にかかっている総合病院に併設されている看護ステーションだ。12月5日のケアホーム退所後、自宅に戻ってからの、はるさんの誤嚥が心配なので、相談してみた。あれこれアドバイスを受けたついでに、これからの生活についてもヒントをもらう。いずれ嚥下困難がすすめば、口からの食事摂取は出来なくなるし。経管栄養か胃漏か…。
緊急時の対処法を聞き、ついでに吸引器の購入の相談もする。取り寄せに時間がかかるので、はるさんの退所日までに間に合わないかもしれない。

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